in-kyoの内装工事も佳境に入ってます。
今日は電気工事の方が作業をしているところへ
ちょこっとお邪魔しました。
木枠のガラスは飾りなどではなく、
断熱のための二重サッシの役割があるのです。
柔らかい光が射し込み、まだ工事をしている状況だというのに
店内に入るとホッと落ち着く。
扉には蔵前からやってきたイサドさんの取っ手も取り付けられました。
↓
ここにまたあの器やこの器。
そして道具やお米、コーヒーや紅茶、
ジャムや調味料、パンケーキミックス…etcが
使い慣れた什器に並ぶ様子が簡単に目に浮かぶ。
器に盛りつける料理がイメージできるのと一緒。
ワクワクと緊張が入り交じる。
週末には工事も終わり、来週には引き渡しで
いよいよ開店へ向けての準備が始まります。
この短い期間で引越を3回、いや、5回くらいやっている状況。笑
でもこれが最終ラウンド。
移転openは4/15(金)です。
どうぞ引越後の我が家?in-kyoへ遊びにいらして下さい。
春分を迎えて
引越荷物も片付き、部屋から段ボールの山が消えて
馴染んだ器や調理道具、こまごまとした雑貨や本などなど。
見知った顔に再会した気分で、
ようやく落ち着きを取り戻して来た春分の朝。
コーヒーをいれてホッとひと息。
今日は郡山市美術館で行われている
「ルーシー・リー展」へ。
最終日にセーフ!
千葉市美術館で行われていた際は行かれなかったので
ギリギリ間に合って本当に嬉しい。
ルーシー・リーは、器が素敵なのはもちろんのこと、
本人の生き方、ものづくりの姿勢にとても惹かれます。
なんたって80代でも現役だったなんて素晴らしい。
そして服装のセンスもいつもキリリとしていて素敵。
白シャツの第一ボタンまで止めてあんなに似合う人って
あんまりいないんじゃないかなぁ。
細めのひものエプロンとの相性も絶妙。
展示会場の言葉に
「一般の人たちにとって陶器の形態やデザインは、
あまり変化のないものだ。
しかし、陶器を愛する人にとっては尽きることのない感動である。
それは衝撃的ではなく、ただ静謐で偉大である。」と。
衝撃ではなく静謐という感動。
衝撃の感動もたまには必要だけれど、
脈々と静かに穏やかにつむがれていくものがあることを大切にする。
そのことを思いながら器を見直していたらうっかり涙が出そうになった。
ペーパードライバーは美術館までの交通のアクセスに
右往左往してしまったけれど、
それを含めても観に行けて良かった。
タクシーの運転手さんに桜の見所やお寺、温泉のお話も
教えて頂いた。
昼と夜の長さが同じ日。
0(ゼロ)からまた一歩。
2トントラックに乗って
♪花嫁は〜夜汽車に乗って〜
お嫁にゆ〜くの〜♪
って、夜汽車ではなく、2トントラックに乗って
自宅の荷物と共に昨日千葉の実家から福島県の三春町へと
無事引越を終えました。
お店の物件はものすごいスピードですぐに決まったのに
自宅が決まるまでは二転三転。
最終的には移住者の家賃補助の適応もある定住促進住宅(団地)に決定。
ただしエレベーター無しの3階です。
今回も業者の方にお願いをせずに
夫くんが運転する2トントラックでの引越。
重い荷物の運び込みを3階まで…
それを二人でやったら何往復になるのだろう???
と想像するだけで途方にくれてしまい、
急遽、PLAY TIME CAFEの丹治さんと
あんざい果樹園を通して知り合った小池さんに引越ヘルプを依頼。
本当に本当にやさしいお二人は快く引き受けてくれて
想像以上に作業が早く終了し、その上丹治さんがいれてくれた
コーヒーを飲むこともできて、爽快な気分。
晩ご飯は引越を蕎麦を三春の「たむら屋」さんで。
そして汗をかいて酷使した体を癒すべく
「若松屋旅館」の立ち寄り湯で温泉へ。
こうやって少しずつ誰かが来たら案内できるところを
増やしていこう。
少し熱めのお湯のお陰で一日の疲れも汗と一緒に流されたようだった。
とにかくお二人には感謝感謝でした。
そんなPLAY TIME CAFEの丹治さんは今週の土曜19日に
月に一度の出張カフェ@cafe in CAVE(あんざい果樹園内)を
行うそうです。(12:00−18:00)
あん果樹お父さん、お母さんにも引越の挨拶を、そして
小池さんもCAFEのお手伝いをするとのことなので
私も午後から遊びに行こうっと。
ペーパードライバーなのでバスと電車を駆使して。
雨降りの月曜日
早起きをして今日は逗子&鎌倉方面へ。
寒いし雨脚は弱まるどころか強くなる一方だったけれど、
出かけて良かった。
お世話になった方、会いたい友人、行きたい場所、
飲みたいコーヒー。。。
全員には会えなかったけれど、鎌倉界隈は
昔からあつきあいのある会いたい人がたくさんいる。
海には縁がないのになぜだろう?
でも永井宏さんをはじめ、
ここで会った方々との出会いがなければ
今の私はないだろうなと。
ほんと、大袈裟ではなく。
close前に行った岡安圭子さんの朗読会では
永井宏さんの著書「モンフィーユ」(アノニマ・スタジオ)の散文の朗読を
岡安さんにお願いしました。
永井さんの展示はin-kyoの企画展でいつかいつかと
思っていたのですが、ようやくかたちにすることができました。
日常の中で目にする風景、季節の移ろい、光、
自分の中に巻き起こるつむじ風のようなザワザワとしたもの…etc
「モンフィーユ」はもうどれだけ読み返したことだろう?
何度読んでも違う印象を受ける言葉があったり、
やはり同じところでジンと心をほぐすものもあったり。
目の前の出来事を自然に受け流しているようで
一瞬一瞬を大切にすくい上げるような永井さんの言葉の数々。
これらをどうしてもin-kyoでかたちにしておきたかった。
朗読家の岡安さんはいつになく緊張していたと伺ったのは
イベントを終えてずいぶんと経ってからのこと。
とてもとても素敵な朗読の時間でした。
本当にありがとうございました。
ひとつひとつの長さもリズムも、まるで違う永井さんの文章。
それはリアルな日々の営みの描写のようにも思えたり。
つい先日、東京ステーションギャラリーで行われている
ジョルジョ・モランディの展示を観に行って、
近いものを感じたように思いました。
ものごとを深く見つめ、本質に触れることで、真髄を知る。
一字一句正確ではありませんがそのような言葉が展示で掲げられていました。
何度も何度も配置を換え、光と影の変化、
はたまた埃の積もり方の具合でモノの見え方の違いまで見つめて。
モランディの視点はモノに対して「愛おしい」ということで
描いているというのとは違うし、到底同じレベルで語るものではないのだけれど、
私は文章を書くことやモノの選び方、扱い方を
「愛おしいもの」に対してじくじくと飽きずに
日々見つめ続けることで本質に触れられたら。
永井さんの文章が今の私にそう語りかけてくれる。
うっかりのお陰で
毎月一度のペースでここ数年通っている神楽坂にある整体。
予約の日だと思って電車に乗って、
手帳を開いたところで今日ではなく月曜日だったことが判明…
神楽坂ではちょうど11日から始まった
「omotoの身のまわり展」も行われていて(15日まで)、
その後は急なお誘いにも関わらず、時間をつくってくれた
内田真美さんと会う約束も。
予定をキュキューッと詰め込んでしまったと思ったけれど、
うっかりのお陰で真美さんとも店頭で立ち話などではなく、
ゆっくりお茶をしながらお話ができて良かった。。。
年齢は私の方が上ですが、いつも姉のようでいてくれる。
つくづく愛情深い人ですよ。真美さん。おうこちゃんもありがとう。
夜にはまたまた蔵前に立ち寄ってカワウソへ。
家族のような繋がりを感じさせてくれる友人たちがいる。
実際の距離は少し離れてしまうけれど、これからも。
どうぞよろしく。
まよいながら、ゆれながら
16日に福島へ引越をするまでの間、
千葉の実家におります。
テレビの無い生活から一転。
実家でテレビ漬けの日々。
3.11の今日はNHKでは朝から震災関連の番組が続く。
区切りなどでは決してない5年という月日の中で
環境も人の関係も、考え方も
変わっていくこと、変わらないことが
複雑に入り組んでいる。
答えなど簡単には出ないことも多いし、
それはそれぞれが置かれた立場で違ってくる。
「まよいながら、ゆれながら」(ミルブックス)という本を
2013年に出版しました。(写真は馬場わかなさん)
in-kyoの店頭でも販売していたのですが、
出版して1年以上が過ぎた頃、20代前半と思われる女性が
レジでお会計の際にレジ脇に置かれたこの本を見て
「いつかこの本を読みたいと思っているんです。でも私にはまだ時間が
必要で。でもいつか必ず読みますから」
そう言って下さったお客様がいらっしゃいました。
詳しいことは伺わなかったのですが、
その女性はご実家が被災に遭われたそうです。
黙って帰ることもできたでしょうに、そのことを
口にすることすら勇気の要ることでしたでしょうに、
直接伝えて下さったことに
文章を書いた立場として強く支えられています。
彼女は本を手にしているでしょうか。
自分の足下を見つめてみること。
手の中にあるささやかな幸せに気持ちを向けて
感謝すること。夫くんにも目一杯のありがとうを。
そして災害によって亡くなった方々のご冥福を祈りながら
今日は静かに過ごしたいと思います。
通勤するように
土、日と通勤するように蔵前へ。
NAOT東京の2周年イベント。
昨年同様、高野寛さんと山田稔明さんのライヴ。
そして今年は紅一点、高橋久美子さん(元チャットモンチー
メンバーでしたが現在は詩人としてのアーティスト活動をされています)
が詩のリーディングで参加。
月イチ蔵前でよくお会いする方々や、一年ぶりにあの場で
再会した方もいらっしゃって。
こうして場と人とモノ、音楽を通したあたたかなつながりが
この先も続いていきますようにと願った夜。
お店で毎日のように履いていたNAOTの靴。
疲れ知らずでお世話になってます。
これからもどうぞよろしく。
月イチ蔵前
毎月第一土曜日は月イチ蔵前の日。
蔵前にずいぶんと定着してきた月に一度のイベント。
月イチ蔵前に参加しているshopといっても、イベントやワークショップは
強制ではなく自分たちが無理なく楽しくできる範囲で、
蔵前に足を運んで下さった方々にも楽しんで頂けることを。
といった、良い意味でのゆるさを大切にしています。
始まった当初はサルビアのセキユリヲさんが毎月各shopの
イベント内容を書き込んだmapを描いてくれて、その地図を片手に
お客様が散策をして下さるのが嬉しくて。
今は専用のサイトからmapをダウンロード
して頂くようになりましたが、散策するお客様も
この数年で増えているなぁと実感。
というのもこの日、短大時代の友人を案内しながら
はじめて月イチ蔵前を堪能。
お昼ゴハンとデザート↓ これに白ワインと食後にコーヒー!
お店をひとりでやっていると、他のお店でどんなに気になる
イベントやワークショップをやっていても行くことができずにいたのですが
やっと。(でもお店がまた始まればこれが最初で最後かも!?)
いつもの飲み仲間?たちが気持ち良く働いている姿は
見ていて清々しいというか、勝手に誇らしくもあり。
そうやって楽しんでいる一方で、貧乏性はどこか落ち着かず、
自分も早くお店に戻って働かなきゃ!という気持ちが
なかなか拭えずにいるのだから困ったもんです。
元in-kyoには小型のユンボが入って、
コンクリートの床を掘っていた。
どうやら排水管の取り替え工事をするとのこと。
前を通ってももうよそゆきの顔。
ほんのり
福島県の三春町には、樹齢推定1000年を超える
紅枝垂桜の巨木があり、「三春の滝桜」とよばれ
国の天然記念物にも指定されている。
日本三大桜のひとつ。
(その他は山梨県の山高神代桜と岐阜県の根尾谷淡墨桜)
と、調べたものの、実際には私はまだ目にしていない。
例年だと4月の末頃が開花時期のようだけれど、
今年は暖冬なのでどうだろう。
実家の桜の木も私が子どもの頃に比べれば
ずいぶんと大きくなり、枝を広げ満開の時期には
ご近所の方々の目を楽しませているとのこと。
まだ固そうな蕾も先の方はほんのりとピンクに色づいている。
関東では今月中には開花となるんじゃないでしょうか。
そうそう。
ピンクといえば。
2/13(土)の日中には新潟からマリールウの鈴木夫妻が
車で5時間かけて駆けつけてくれて、
出張パンケーキの日を行ってくれました!!
いつもお店で扱っていたパンケーキミックス。
自分で焼いても失敗知らずで十分美味しいと思っていたけれど、
やっぱり生みの親は違いますね。
細かな火加減の微調整と、南部鉄器のスキレットで焼かれたパンケーキ
はいつも以上にふっくらフワフワ。
そこに挟んだのは木苺のクリームとカカオマス。
クリームは玉子も乳製品も使っていないからか、
重くなく、それでいてコクもしっかりあって、
木苺の酸味とカカオマス(チョコレートの原料)の組み合わせがなんとも美味。
ピンクで思い出したのはこのクリームの色なのでした。
あはは。いくつになっても花より団子。
振り返り日記
実家の庭の梅の花は満開で、
その木の下にはフキノトウが顔をのぞかせ、
オオイヌノフグリも青く小さな花を咲かせている。
春めいたポカポカ陽気の一日。
片付けをしたり、事務作業をしたりしながらも
のんびりとした時間を過ごすことでここ数ヶ月の疲れが
少しずつ和らいでいる。
2/12(金)のこと。
この日はcimaiのパン販売と香川夏未さんの
クラニオ・セイクラルセラピーの
ラストデイ。
友人の内田真美さんがこの数日前に
「お振る舞いのお菓子を作って持って行くから」と
連絡を頂いた。
作って持って来てくれたのは「ウェルシュケーキ」
イギリスのウェルズ地方が発祥のこのサクサクのお菓子
(焼き立ては中が少ししっとりしていて)は
たっぷりの紅茶と共に頂くのにぴったり。
クランベリーの酸味も真美さんらしいアクセント。
実は真美さんは8年前のin-kyoのオープニングの際にも
teteriaの大西さんの紅茶に合わせて、
お振る舞いのお菓子を用意してくれたのでした。
その思い出深いお菓子をこの日も。
ホームページなどで特にお知らせもしていなかったので、
この日たまたまいらしたお客様へのサプライす。
内田真美さんらしい大盤振る舞いさと
豊かさ、笑いが耐えないひとときとなりました。
真美さんあらためてありがとう!!
内田真美さんは愛してやまない台湾を紹介する本が
間もなくアノニマ・スタジオより発売されるとか。
私自身もとても楽しみにしています。
どうぞお楽しみに。