曽田さんの靴

革作家の曽田さんが、今日から茅ヶ崎のカロカロハウスで個展を行うので早起きをして茅ヶ崎へ向かう。茅ヶ崎の駅を降りたのは何年ぶりだったろう?もう思い出せないくらい年月が経っている。
 N子さんと駅で待ち合わせをしてカロカロハウスへ。途中おしゃべりに夢中になって、気がつくと1本曲がる道を通り越して海岸が見える大きな通りまで出てしまった。この日もおそらく35℃を超えていたに違いない。体の水分が足りなくなって、汗がもう出てこない。こういうのが熱中症のもとだ、きっと。慌てて近くのコンビニに駆け込んでペットボトルの水を買い、水分補給をしてようやく到着。
 曽田さんの展示はいつ見ても楽しい。特に今回のサンダルタイプの靴は色の配色といい、形といい、海とともに暮らす茅ヶ崎の空気に合っている気がした。基本の形は同じものの、使用している革の配色やハギレの形、ミシンのステッチなどひとつとして全く同じというものは無い。十人十色ならぬ十足十色。みんなそれぞれ自分の顔を持っている。子供用の靴もかわいかった。やんちゃな男の子に履かせてみたい。新作の円柱型の鞄も展示してあった。バッグとしてはもちろん、家の中で読みさしの雑誌や新聞を入れてもいいし、玄関のスリッパ入れとして使っても良さそうだ。in-kyoにも入荷予定。
 この日、曽田さんの奥さまの京子さんから陣痛が始まったという連絡が曽田さんに入った。立ち会う約束らしいが間に合うのだろうか。展示も初日できっと気が気じゃないだろう・・・。
 夜はYさんも加わって3人集まり「ともすけ」さんで夕食。ここはいつ行っても食材の組み合わせや味わいに驚きがあって、楽しくて美味しい。ついでにお酒も進んでしまう。ともすけさんに会うと幸せな気持ちになれるというのも足が向く最大の理由。Yさんからは「乙女座は来月から28年に一度の大成長期が始まるのよ。しかも2年間!」と教えて頂く。良いことだけは何でも信じる。ぜひその通りでありますように。帰る頃に豪雨に遭ったがこれも幸運が始まる前の試練と思えば何のそのと、単純である。
後日、曽田さんから連絡があり、3日後無事男の子が誕生したそう。しかも立会いもできたとのこと。親孝行な赤ちゃん。良かった良かった。お店のオープンの頃にはご対面ができるだろうか。