3/1から始まりました本郷毅史さん写真展「水原光」三春からも車で数十分も走れば目にすることのできる阿武隈川。その水源域を撮影したものを作品展示しております。ちなみに本郷さんが撮影された水源域は福島県西郷村から山を奥へ奥へと分け入った場所にあるそうです。
水という命の源。真夜中の真っ暗闇の森では自分の手すら見えない。深く濃い闇に包まれた中で聞こえてくるのは水の音と様々なものの気配。そこで捉えた写真に浮かび上がっているものはかすかな光を一粒一粒集めて現れた水の姿。
本郷さんからお話を伺いながら自分が知る限りの闇を思い浮かべて想像してみる。けれど、どれもその闇には追いつかないのだろうと写真の中の「水源光」の風景へ思いを馳せてみる。日常目にしているものと遠く離れた非日常の風景。でもそれはしっかりと繋がっている事実と不思議。その写真をin-kyoという日常使いの器や雑貨が並ぶ空間で福島の方々にご覧頂ける機会がつくれたことは貴重なことだとあらためて感じています。これも菅間一徳さんからのご縁。本郷さんもそのことを喜んで下さったのが私にとって心から嬉しいことでした。
本郷さんご夫妻が暮らしている、長野県大町市。写真家として活動する一方で木崎湖という湖の目の前にある田んぼで農薬を使わず、手植え・手刈り・はざ掛けの天日干しでお米をご夫婦で育てています(お米に添えられたタグに描かれた絵は奥様のまりこさんによるもの)
期間中には本郷さんのお米の販売もしております(只今、一旦完売しておりまして数日内に再入荷の予定です)美しい環境の中で健やかに育ったお米。早速我が家でも頂きましたがとっても美味しかったです。展示期間は26日まで。水・木曜日は定休日を頂きます。どうぞお気軽に期間中何度でもぜひお運び下さい。