今日から

ますみえりこさんの個展が今日からスタートしました。
そもそも私が「からむし織」というものを知ったのは、
ますみさんに出会ったことがきっかけ。
以前にますみさんの工房を訪ねたり、
一緒に昭和村も訪れたりしたものの、
ますみさんの在廊なしにこの素材から生まれる
作品への思いを、お客様にどれだけ伝えられるか責任は重大。
今回の「からむし作品と物語」という展示のかたちは、
ますみさんにとっても初の試みとのこと。

店主ということはひとまず置いておいて、
私個人がワクワクしたこの感覚を
ご来店下さった方々と、背伸びすることなく
そのまま素直に共有させて頂けたらと、
ただただ思うばかりです。

物語は全部で14話あります。
中でも「風を売る街」というお話を
個人的には気に入っているのですが、
その物語と対になっている作品が、
まさにふわっと心地よい風を
入れるのにぴったりの軽やかな袋のようなのです。
小さなものはネックレスとして。
大きなものは窓際などに吊るして飾ったり、
中にポプリを入れて香りを楽しんでも。
風が包まれて膨らんだようなこの形を作ることができるのは
からむしという素材の質感ならではだと、
ますみさんは話してくれました。

夕方に店内に差し込む夕日。
からむしを通したその光と
壁に作られる影の美しさには
目を奪われるほど。
これもますみさんから教えて頂いたこと。

設営の日は

今日も昨日に引き続き設営作業。
レアウトはほぼほぼ昨日のうちに終えていたので
最終作業のますみさんが書いた物語を
作品と一緒に展示するためにボードづくり。

設営の日はお決まりのように
ご近所の喫茶店「メロディー」へ。
いつもは決まってナポリタンだけれど、
私の中での夏メニュー。今日はバジリコ・スパゲッティー。

ドライバジルと生の青じそがたっぷり入って、
粗挽きの黒胡椒がピリリと効いた夏の味。
お昼ご飯をサクッとここで食べると
午後からの作業にエンジンがかかる。

ますみさんの作品。
物語と作品の関わり方がとてもいいのです。
小さな袋状のネックレスには鈴が入っていたり、
ますみさんがこれまで集めてきたという
珊瑚やフロストガラスが入っていたり。
お守りや、宝物を軽やかなからむしに託して
おすそ分けしていただいているようにも思えます。

設営スタート

予定では昨日から始めるはずだったますみさんの展示設営。
でも月曜日にある程度準備をしていたので
今日の作業をスムーズにスタートすることができた。

ますみさんの糸績みの作業を以前、見学させて頂いたし、
自分でも体験させてもらっていて難しいということを
知っているので、納品の箱から顔を出す作品ひとつひとつが
どれだけの労力がかかっているかと想像するだけで
気が遠くなる。
そしてその軽やかさや手触り、美しい自然の色合いにうっとり。
設営作業をしながら、ひと足お先に
高揚する気持ちを独りで味わっていると、
なんだか涙が出そうになってしまった。
糸績みの作業のことはもちろん大変な労力なんだけれど、
そうしたこと云々ではなく、頭の中を通り越してますみさんの作品に
感動していたんだなぁ私は。

ますみさんが糸績みをし、織り上げて制作した
暖簾ごしの風景。
品のあるからむしの布からは、ひんやりと涼やかな風が
そよぐようです。

外は青空に入道雲が広がっていたかと思ったら、
雷が鳴り始めて突然の豪雨。
陽が射しているけれど今も雨がまだパラパラと降っている。

洗濯物は休日出勤をしていた夫が、移動仕事の合間に
自宅に寄って室内に引き上げてくれたのでセーフ。
雨が降り出した時点で諦めていたけれど、
今日のところは一か八か外に干して吉日。




備え

昨日は思いの外、雨の降り始めが遅く、
夕方になっても晴れていたので、
設営作業がすぐに始められるように
常設の店内を一旦片付け、まっさらにしておいた。
台風の状況がどうなるかわからないので、
ますみさんからの納品の荷物も自宅宛に手配したことだし、
今日のところは動かず家にいることにする。

今朝の地震、そして台風接近の影響か、繊細さんのスイが明方に嘔吐。
よくあることで、今はケロッとしてる。

気圧かな?私まで具合が悪くなっていた午前中。
が、突然雲が晴れるみたいに頭がスキッとしてきたと思ったら
セミも一緒になって鳴き始めた。私はセミか。
いつものように掃除、洗濯。
食材、水、ソーラー充電やらその他諸々の備え確認。
久々パンも焼いて。ゴハンも今のうちに炊いて お櫃に入れておこう。
霧雨になってる隙にハーブ(ミント、タイム、ローズマリー)と
ミニイチゴを摘んでハーブティーに。
煮出した三年番茶にフレッシュハーブを合わせたお茶。
香りが良く、ホッとする味わいでなかなか。
こんな時は「ホッ」大事。各地で台風の被害が出ませんように。

ますみさんからの荷物。
クロネコヤマトの受付の方が
台風だからと親切に
ビニールをかけて下さったとのこと。
無事に予定通りに受け取れました。

午後から

台風が関東・東北方面へ接近しているとのことで
今夜から雨が降り出すとの予報。
2年前の大雨のこともあり、
空には青空が広がっているというのに
心がざわざわと落ち着かない。

展示前はただでさえ知らず知らずのうちに
緊張しているというのに、天候の心配もあって
眠りが浅い。

が、その眠りの浅さはワクワクも含まれている。
ますみさんとメールや電話でのやり取りを何度か。
制作途中のからむしの様子の写真や、
手触り、糸から形にしてくことへの愛おしさのようなもの。
ますみさんの言葉から深い「からむし愛」が伝わってくる。
バトンを託されたよう。設営を大事に進めなければ。


オリンピック

今日も暑い1日となりました。
オリンピックが始まったからか、
みなさん涼しいお部屋でテレビの前で観戦でしょうか。
とても静かな日曜日でした。

in-kyoの看板は鍛鉄作家の成田理俊さんが作って下さったもの。
閉店後に店内にしまう際には、この暑さで素手では持てないほど
熱くなってるんです。
目玉焼き作れちゃうんじゃないか?ってくらい。
だから鍋つかみ代わりに手ぬぐいを使ってしまっています。

来週末からは、からむし織り作家のますみえりこさんの
個展が始まります。
天気予報を見ながら気が気ではありません。
どうかどうかどの地域にも台風の影響が出ませんように。



気配

今日はお店が終わってからみず文庫さん(白河市)企画の
「ようこそ福田利之さん」の一環で
福島市のあんざい果樹園で行われたイベントへ。
優子さんが車で迎えに来て下さったおかげで伺うことができました。
小さな会ながら、食堂ヒトトのカレーや、
コケス・大橋祐香さんのデザート、
PLAY TIME CAFE丹治さんのコーヒーやリリーさんのミニライブ。
そして現在は徳島県在住のイラストレーター・福田利之さんを交えて
みず文庫さん、Bookコトウさんとのトークと盛りだくさんの内容。

福田さんとは気づけば出会ってからかれこれ20年来。
それでも私が福島に来てからはお会いできていなかったので
6年近く会っていないということにびっくり。
こうして思いがけず福島で再会できる機会がやってくるとは
なんだかありがたいことだなぁとつくづく。
トークの中で福田さんがお話をされていた、
まわりがどうとかではなく、
自分がどうするか、どうしたいか、
そのために何をするかということに深く共感。
誰かを批判したり、反発したり、攻撃したりではなく、
福田さんからは穏やかでしなやかな、
でもしっかりと強い芯のようなものが
感じられて、伺っていてとても気持ち良かった。

福田さんとの出会いのきっかけは永井宏さん。
福島市の皆さんとも縁の深かった永井さんのお話も出て、
「そうだった。永井さんはこうやって
いつも人の縁を結ぶ種をまいてくれていた人だった」
なんてこともイベント中に思い出したりして、
ふと永井さんがすぐそこにいるような気がしていた。
が気がしただけじゃなくびゅーんとどこからか
アロハシャツを着てやって来てたのだろうな、きっと。
そんな気配がしましたよ。永井さん。笑

福田さんの装画が素晴らしくてずっと気になりながらも
Amazonでポチッとはしていなかった
カズオ・イシグロの「クララとお日さま」が
物販コーナーにあったので購入。
どこでも買える本だとしても、こういう出会い方は嬉しい。
本への愛着がまた違ってくる。
サインとともにイラストも描いて頂いた。
今日のことを本を手にするたびに思い出すのだろうな。
永井さんの気配のことも。



夕立

今日は日中、東京の友人がLINEでブルーインパルスが
夏空にくっきりと白い線を描いて隅田川上空を飛ぶ動画を
送ってくれた。
お陰で一緒になって東京の空を見上げた気分を味わうことができた。
近くではおばあちゃんが手を合わせていたそうで。
なんだかもう私の中では五輪はこれで十分な気になってしまった。
この暑さの中、選手の皆さんや関係者の方々が
熱中症などにならないことを祈るばかり。

雨予報だと思っていたけれど、日中は晴れて気温もぐんぐん上がって。
と、閉店後に看板をしまう頃には黒い雲が出始め、
スーッと涼しい風が吹いているなぁと思っているそばから
雷とともにスコール。傘をさしても外に出たらずぶ濡れになりそう。
大気が不安定なんですね。昨日も遠くが白く煙るくらい集中的に
雨が降っていたし。
空の様子と同じく、心もオロオロと落ち着かず。



in-kyoの窓からの眺め



揚げ浸し

晩ごはん用にお昼から揚げ物をして揚げ浸しを作っておく。
粗熱が取れたら冷蔵庫へ。
これを作ると食卓にも夏がやって来たなぁと思う。
夜にはパッと食事ができるし、その頃にはつけ汁の
味がしっかり浸みて野菜の旨味とのマリアージュ。
ナスやズッキーニがトロンと甘みがあって美味。

焦りながら何かをやるのが苦手なので
こうして休みの日に慌てることなく自分のペースで
掃除や洗濯、思いつくままにおかずを作り置きをしたりするのは
本当に気分がいい。
暑いから無理も出来ないし、それがちょうどいい感じ。
ま、そうは言いつつバタバタと立ち働いているけれど。

涼しいところでゴロゴロしている
二匹の猫たちに学ぶところは多いにあるニャ。

noteにて「三春タイムズvol.36 大暑」を更新しています。
昨日の日記ともリンクしているお話。
shunshunさんの夏空も広々していて気持ちがいいです。
いんきょ日記と合わせてぜひご覧ください。

電車に乗って

月に一度、磐越東線に乗ってアロマの勉強のために
いわきの先生のお宅まで通っている。
今日はその日。
月に一度だからか、車窓からの印象がまるで違う。
それも毎月のささやかなお楽しみとなっている。

毎回、講習とスプレーやクリームなどを作る実習も。
今月は風邪予防の精油を使ったジェル作り。
作るもの、作り方は一緒でも
決まった5〜6種類の精油の中から、どれを選ぶか、
またわずかな配合の違いで人によって出来上がる香りが
違うようで、それも興味深いところ。
先生が途中で見せて下さった「美しい人体図鑑」が
本当に美しく、目で見えているのは
ほんの一部分なんだよなと思わされる。

教室が終わり、お昼ご飯はなんとなんと高2の先生の
息子さんが焼きそばを作ってくれた。
これがなんとも野菜も丁寧に切ってあって
とっても美味しく、親戚のおばちゃん気分で嬉しかった。

そして帰りはちょうどいい時間に磐越東線があったので
乗り込むと、途中の「小野新町駅」付近でゲリラ豪雨のため
その先は電車が不通とのアナウンス。
初めて下車する「小野新町駅」
もうその頃には晴れ間も出ていたが、それでも電車は
動きそうにもなくさてさてどうしたものかと
思っていたのもつかの間、専用バスが既に到着して
スムーズに振替輸送。
途中、ゲリラ豪雨のあったらしい地域は、谷間に
真綿をふわりとかぶせたような雲?霧?が
動かずにそこにしばらくとどまっているのがバスの車窓から見えた。
そして無事にバスで三春駅まで。

行きは列車で帰りはバスで。
アロマの勉強もしたし、
校外学習のような一日だった。