日記を一週間更新していないうちに
隅田川沿いの桜はあっという間に満開になってしまいました。
今週が一番の見ごろ。
つい先日、自転車で隅田公園の方まで行ったときには
まだ3分咲きで、遠くから見ると木の幹までピンク色に
染まっているようだった。
冬には気がつかなかったけど、春になると
「東京ってこんなにも桜の木が多かったのかなぁ」と
気づかされる。
あっと間に蕾がほころんでふわふわの花びらが
風になびいてはらはらと散る様子はなんともはかなげで
見ていてせつなくなる。はぁ~。
といった一方で、今夜は「フウチ」の展示イベントのオープニングパーティー。
只今、松野屋社長とそのお仲間5名のライヴリハが
行われているんだけれど、軽快なカントリーが
アノニマ全体に響き渡っていて何をしていても気もそぞろ。
とてもリハとは思えないくらい!! すでにライヴは始まっている・笑
バイオリン、ウッドベース、ギター、バンジョウなどなど。
なんだかかっこいい大人たちですよ。
長靴
雨が苦手だった。
と、過去形で書きながら今も実は苦手なんだけど、
長靴を入手したおかげで前よりもちょっと上向きな気分。
水たまりにバシャーンと入る子どもの気持ちがわかる気がする。
本日祝日。
アノニマのキッチンスペースでは瀬戸口しおりさんの新刊「私の手料理」の
出版記念イベントで週末食堂が行われた。
昼の部、夜の部ともにゆるやかでやさしい空気が流れていて、
それはまるでしおりさんのお料理そのもののような気がした。
キッチンスペースから聞こえてくる話し声や笑い声、
食器とカトラリーが触れる音、道具を片づける音。
それらが本日のin-kyoのBGM。なんだかとても心地よかった。
そしてふと思ったこと。
つい先日、花市の主催者K夫妻と蔵前で
ゴハンを食べながら来月行われる花市の打ち合わせをした。
前回のもみじ市の自分なりの反省をふまえつつ、
今回私は違うかたちで参加の予定。
なるべくたくさんの方に
「あぁ楽しかった」と思って頂けるようにできたらいいなぁと考え中。
もちろん自分も楽しんで。
って来月なのに考え中で良いのか!
と思っていたらK夫妻からご提案があったので
そこに+αを加えて内容をつめていくつもり。
詳しい内容はまた花市のブログにて
追って告知していく予定ですので。
花市も今日の週末食堂みたいに気持ち良い空気が
流れる場所になるといいなぁ。
またもや関係ないけれど近くのお豆腐屋さんの豆乳。
ほうじ茶と合わせてほうじミルクに。
変な豆の渋み?みたいのも無いし濃厚で美味しい豆乳。
このお豆腐屋さんのお隣は革作家の村上雄一郎さんのアトリエです。
森のようちえん
昨日やっと確定申告書を提出してきました。
はぁすっきりした。
知ってるんです。提出後のこの爽快感。
毎年そう思いつつもできないのが情けない限りで・・・。
さてとさてと。
「お知らせ」のところにも書きましたが
「森のようちえん」ってみなさんご存知でしたか?
私は新潟の木工作家・市川さんのところをはじめて訪れた時に
日本でそうした活動をしている女性がいることを教えてもらいました。
森のようちえんは北欧・デンマークで始まり、
現在ではヨーロッパ全土にも広まっているそうです。
簡単に説明すると園児たちは森に集まり、森を歩き
森でお弁当を食べ・・・豊かな自然にあふれた森がようちえん、
森が子どもたちの先生というわけです。
はじめて話を聞いた時から「なんて素晴らしいんだろう!」と思ったし、
もし自分に子供がいて、そんな環境が近くにあったら
ぜひ通わせたいと思ったほど。
「わたしに自然の中でしか培えないものがあること、
そして子どもは子どもの中で育つことを教えてくれたのが、
森のようちえんだった。」
と、デンマークの森のようちえんを視察してこの冊子をつくり、
日本で活動をしている小菅江見さんが冊子の中で語っています。
日本では活動していく上でまだまだ難しい問題があるようですが、
まずは「広く知ってもらう」ことなのかな。と思い、お店に冊子を置かせて
頂けないかと小菅さんにお願いしたのです。
実は先日の日曜日はアノニマイベントスペースで
廣瀬裕子さんプロデュース「六ヶ所村ラプソディー」の上映会がありました。
この映画は機会があったらぜひ見てみたいと思っておりました。
実際映画を見て思ったことは、自分があまりにも事実を「知らない」ということ。
知ったからといっていきなり何かを大きく変えることは
できないかもしれないけれど、今日からでも、ほんの少しのことでも
自分にできることがあるのならやるべきだなと、今までよりも
強くリアルに意識しようと思ったのでした。
いずれにしても「知る」ことからはじめようかと。
言葉だけとかイメージとかそういうんじゃなくて
事実や意味を。
その上で自分はどうするか、何ができるかを考えたいなと。
ぽかぽか陽気
昨日の雨とは打って変わって穏やかな春の陽気。
朝、駅に向かう途中、
道端の雑草たちが雨露をまとって輝いていた。
うーん眩しい。
なんだかそこらじゅうがキラキラして見える。
お隣の幼稚園はどうやら卒園式だったらしく、
最後の園服をパリっと着た子たちも輝いていた。
春だなぁ。
風に乗って潮の香りが漂ってきた。
普段意識することはないけれど、
考えてみたら東京湾が近いんだった。
↓「厩(うまや)橋」にちなんで橋のあちこちに馬のモチーフが。
昨夜はお店が終わった後オカズデザイン宅へ。
鍛造作家の成田さんとガラス作家の木下さんもいらっしゃって
約10人ほどが集合!今回もまたまた持ち寄り大会。
富山在住の木下さんは、地元の美味しい日本酒(大好きな万寿泉)と
ご自身で作ったパンを。以前にもパンを頂いたことがあるのだけれど、
それぞれ味わい深くてとっても美味しい。
玉ねぎパイも最高!(玉ねぎがごろっと乗ったパイ)
Yさんが持ってきた生つくね!はまるで中トロみたいな味わい。
うーむ。みんな食いしん坊揃い。
私はじゃがいもと菜の花のペースト(内田真美さんレシピ)を。
これ。味付けはオリーブオイルと塩コショウだけといたってシンプルなのに
野菜の味がぐわんとくる感じ。
昨日一番に感動したのはオカズ料理長・ともさんが作った鰆と菜の花の煮付け。
やさしくて上品なのにしっかりとした味わい。
シイタケの出汁を使ったらしい。が、素人にあの味付けは無理だぁぁぁ。
今一度反芻。
他にも成田さんが買ってきてくれた北海道のイカめしや、
カレー用にヒデさんが炊いてくれたショウガごはん。
小魚の佃煮とかオカズデザイン特製ぜいたくハム、
つやつやの大きなイチゴとお酒各種。
まだたぶん書き忘れているメニューがいっぱいあるはずなんだけど
お腹の中に入って記憶まで消えている。
そして写真も撮っていないことを今日になって気がつき悔やんでいる。
オカズデザインは「カモシカ」という名前のお店(基地?)が
そろそろ始動する。以前に図面などを見せて頂いて、
自分のことのようにワクワクしている。
暦の上での啓蟄はもう過ぎてしまったけれど、何かが動き始める感覚は
まさに春という季節にぴったりな気がする。
↑関係ないけど今日のおやつ。
先日Yぼーに頂いた生どら(生クリームどらやき)
生クリームと餡が混ぜてあって冷蔵庫で少し冷やすと
さらに美味しい!あれ?花より団子かどら焼きか?
スイス・バーゼルから
すっかり春めいてきた。
今日は生憎の雨だけれど、春雨という感じで
しとしとと空気もやわらかい。
昨日の朝のこと。
お店に着くとスイスから荷物が届いていた。
スイスに暮らすおともだち、美甘さんからだ!
はじめて会ったのは昨年の今頃、革作家の曽田耕さん宅で紹介された。
その頃彼女はフェルミエというチーズ屋さんで働いていた。
びっくりするくらいのチーズの知識の広さと深さに感心しながら
どんどん話に引き込まれていくのだけれど、
一番に惹かれるのは本当に楽しそうに、美味しそうにチーズの話をしてくれるところ。
人の魅力がものの魅力をさらにぐーんと押し上げている感じ。
そんな美甘さんは会社を辞めて、デザインの勉強をするために
昨年スイスのバーゼルへと旅立った。
昨日届いたのはその学校でつくったというチーズの本。
学校で出来上がってすぐに帰り道の郵便局から送ってくれたらしい。
黒の台紙に、モノトーンの紙を使った切り絵でチーズが描かれている。
あぁいいなぁ。チーズの匂いや食感が感じられるよう。
こちらまでワクワクしてくる。
いつか美甘さんが日本に帰ってくるときに、この作品展とチーズの会を
企画したい(いえ、企画します!)と思っている。
春。
春といえば羊のチーズ。
羊の次は山羊のチーズ。
これも美甘さんに教わったこと。
にこにこしながら美味しそうに話をする彼女の顔が頭に浮かんできた。
豆の香りと音とかたちと
今夜の月は色もかたちもオレンジピールみたいだった。
本日アノニマ・スタジオのキッチンでは、
スタッフのみなさん総出で味噌作り。
レシピは瀬戸口しおりさんの新刊本「わたしの手料理」から。
朝からたっぷりの大豆が寸胴鍋ふたつを使ってゆでられた。
ご飯が炊きあがる香りも好きだけれど、大豆を茹でているときの
甘い香りは気持ちをまるくしてくれる。
床には大きない草のラグマットが敷かれて地べたに腰を下ろし、
ガシッとすり鉢を抱えてゴリゴリと大豆をすり潰す。
私もお店の合間にほんのちょっとだけ参加させてもらっただけなのに
おすそ分けまで頂いた。
実は自分でも先日お味噌を仕込んだ。
でも今日作業をしていて思ったけれど、味噌作りは
大勢でワイワイやるのが婦人会か、何かの寄り合いみたいで絶対楽しい。
豆をすり潰すときの香りや音も手伝って、お味噌の出来上がりにも影響しそう。
ひとりでは量が多いと豆をすり潰す作業になかなか根気が要る。
自宅で仕込んだのは山形の緑色の大豆を使って、麹は成田にある「寺田本家」の
発芽玄米麹を使ってみた。どんな味になるんだろ?
味比べが今から楽しみ。
豆といえば先日遊びに行った新潟・市川家ののりえさんに教えてもらった
「ひたし豆」と「簡単黒豆お赤飯」が自分の中で流行っている。
いわゆるマイブーム(というこの言葉自体古いけど)。
なんだか豆づいている。
そう思っていたら今日くまがいのぞみさんと一緒に
お店に遊びに来てくれた「七草」の前沢さんが、ご自分で煮た
「花豆」をお土産でくださった。大きくて立派なお豆。
ほっくりしっとりの煮加減はさすがに絶妙で栗を食べているような美味しさだった。
陽は傾きかけ・・・
昨日は久々に出かける用事が無い休日だった。
目覚ましもかけずに起きたいときに起きよう!と前日そう思いながら眠りについた。
お昼ぐらいに起きればいいや・・・と。
が、目覚めて枕元のカーテンを開けると、太陽は真南よりずいぶんと西側に傾いている。
気のせいか夢かと思って何度も見直したけれど間違いではない。
「はぁぁぁやってしまった・・・」
起きたらPM3:00!びっくりした。
出かける用事が無いといったって、これでけっこうやることは色々とあるのだ。
半日以上棒にふってしまったが、今さらどうにもならないので「よく休んだ一日」ということにする。
そう思いつつも、ふぇぇ。やろうと思っていたことをどう穴埋めすればいいのだ???
さらにそう思いつつも、久々にパンを作ってみたりなど
今やらなくてもいいことをやってしまう困った自分。
先週はいろいろなことが盛りだくさんの1週間だった。
そんな合間、sasulaiのふたりが中国へ旅立つ前にゴハン会をした。
しんみりじゃなく、楽しくお見送りができて良かった。
出発前で忙しかっただろうに、いつもどおりの様子でやってきたふたり。
機会をつくってsasulaiの住む中国にいつか遊びに行きたいなぁ。
雪の道、雪の壁
先日の土曜日は臨時休業させて頂きました。
休日出勤をしていたアノニマスタッフの方に伺ったのですが
遠方から車でお越しの方や雑誌を片手に訪ねて下さった方が
何人もいらっしゃったとのこと。
本当に申し訳ございませんでした。
普段は土曜日も営業しておりますので
またぜひお越しください・・・。
わたくしとアノニマ南さんはこの土・日で木工作家市川さんファミリーが
暮らす新潟県安塚市へ行ってきた。
毎年この時期に行われる雪まつり。
「今年は必ず行きます!」と宣言しながら
ずっと行けず、今年ようやく何年か越しの約束が果たせた。
新幹線で越後湯沢まで行き、越後湯沢でお気に入りの駅弁を買い込んだら、
ほくほく線というワンマン電車に乗り換える。
トンネルを抜けるとそこは・・・すっぽりと真っ白な雪に包まれた世界が広がる。
まるで小説の世界が目の前に再現されたよう。
何度目かな?あの無人駅に降り立ったのは。
駅には市川さんの奥さまののりえさんが迎えに来て下さって、まずは新居へ。
木の香りがぷんと香る市川さんらしい素敵な家。
床に腰をおろしながら薪ストーブで温められた部屋から外の雪景色を見ていると、
なんとも言えず気持ちが静かになっていく。木に身体をまるごとあずけているからかなぁ。
木の家、いいな。
↑
物産館で食べられる手づくりアイス(山くるみ)
さて。肝心の安塚スノーフェスティバル(これ正式名称)。
強風で(横なぐりの雪!)花火は残念ながら中止だったのですが
おばあちゃんたちがこしらえたおやきや甘酒、ずらんぼう汁(きのこ汁)、
他にもたくさんのものをキャンドルを灯したかまくらの中で頂いた。
どれもこれもあそこでしか味わえないご馳走だ。
冬の間、道の両脇にできる雪の壁にはポツポツと穴が開けられて、
そこにはキャンドルが灯される。いわゆる雪灯篭が町中に作れているのだ。
この日のために一生懸命町の人が準備して、お年寄りの方々も張り切っていて、
あたたかくてとってもにいいイベントだと思う。ずっと続いていきますように・・・。
天候は生憎だったけれど、行くことができて本当に良かった。
厳しい寒さの分だけ、気持ちがたっぷりとまぁるくなったよう。
明日から
昨日、今日と春のような陽気。
お隣の幼稚園の梅は満開で、
道端にはイヌフグリが青くかわいらしい花を咲かせていた。
春といえばやっぱり桜でしょうけれど、
梅の花・・・あの地味な感じが大好きなんですよね。
梅のつぼみはころころで香りも上品。
夏になれば実もつけるし。
in-kyoは明日、臨時休業を頂いて新潟へ行ってまいります。
新潟の中でも特に雪深いところへ。
あ、スキーじゃないですよ。
木工作家・市川さんのところです。
この暖かさに体が少し慣れてしまって油断をしたらヤケド・・・は
しないけど風邪でもひきかねないので気をつけなければ。
明日に備えてにカイロを買って帰ろう。
今週の日曜日。
日頃大変お世話になっている沼津のhalさんが5周年を迎える。
おめでたい!その場で祝福したいからぜひとも駆けつけたい!
と思っていたのだけれど、私は新潟。
伺うことができす・・・。G先輩本当にごめんなさい。
でも沼津へはまた遊びに行きますよ。
沼津のお隣の駅、三島には
「awatenvou」というカフェが先月オープンしました。
私もまだ行くことができずにいるのですが、
以前、沼津でカフェをされていた店主Mさんのお料理が
また食べられるかと思うと本当に楽しみ。早く伺わなければ。
やりたいことがたくさん。
やらなければならないこともたくさん。
うむぅ。
明日明後日は頭をの中を一度まっさらにしてみようっと。
お弁当作り
昨日は久々に短大時代の友人たちと4人でランチ。
一番会っていなかったYちゃんとはかれこれ5年ぶり?
待ち合わせの新宿駅では、お互い顔がわからなくなっているんじゃないかと
思って、ソワソワキョロキョロしていたけれどすぐわかってホッとする。
Yちゃんは全く変わっていなかった。他のふたりも。
みんな2児の母なのに変わらないなぁ。
子供のいない私にしてみると、お母さんは無条件にエライと思っている。
今、私がお店をやりながら本の仕事もする中で
子供がいたらどんな暮らし方になっているんだろう?
それはそのときになってみないとわからない。
けれど当分その予定は無いし、子供は好きだけれど
このまま子供はいないままの人生なのかもしれない。
それはそれで寂しいけれど仕方がないのかもな。
お弁当作りひとつとっても、私は自分の分を作るだけでも精一杯だものなぁ。
みんなを見習わなきゃなぁ。
話は変わって。
お店に行くと開店前にまず掃き掃除をはじめにしている。AM10時をまわっているから早朝でもなんでもないのだけれど、気分としては7時くらいのすがすがしさがあって、
静かでとても好きな時間帯。
この時間にほんのひとときアノニマの本コーナーに日が差すのだけれど、
それがまた掃除のご褒美みたいにやさしくやわらかできれいな日差しなのだ。
つい先日の日差しはまるで洋服みたいなかたちで面白かったので。パチリと。